C-CR1000Xe
マイクロロガー(C-CR1000Xe)

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概要

C-CR1000XeはC-CR1000Xの後継機で、プログラム可能な多チャンネルフィールド用データロガーの標準器です。

太陽電池など、豊富な電源オプションを用意していますので、無電源地域における長期計測が可能です。スイッチがなく、計測中でも通信が可能。プログラム可能で内部演算ができるので、省電力の計測制御、メモリーの有効活用が可能です。Ethernet、SDカードも標準装備しているので、高速の生データも保存可能です。

拡張性が高く、多チャンネルの計測も容易です。印可電圧のコントロールができるので、ほとんどのセンサーが、変換器なしに直接接続できます。単チャンネル多地点の測定には、別にC-CR800/850C-CR300/310という、経済的な少chロガーをご用意しています。更に高度な計測には、C-CR6 をお薦めします。

  • 標準タイプ: -40~+70℃  C-CR1000Xe 
  • XTタイプ : -55~+85℃ C-CR1000Xe-XT   広温度範囲タイプ

筐体正面

MicroSDへのデータの保存、USB(Type-C)、EternetやRS232通信(CPI)に対応

入力端子は取り外し可能。内部電池の交換やロガーの点検時に有用 参考:CR1000X

入力端子解説図(クリックで拡大) ※仕様はCR1000X

特徴

  • 端子台が脱着可能
  • メモリーが標準で4MB + 72MB FLASH
  • Ethernet port, マイクロSDカードスロット(16GBまで)が標準装備
  • 通信ポートはUSB(PC専用), LAN, RS-232C(CPI), CSI/O
  • TTL(5V),LV TTL(3.3V) RS-232対応(C1-C8 4ch)
  • RS-485(半4ch、全二重2ch) C1-C8使用
  • 24bit A/D装備(入力レンジは ±200,1000,5000mVの3種類)
  • アナログSE16ch(DIFFは8ch):変わらず
  • プログラム可能な印加電圧は4ch ±4Vまで
  • 0-20mA,4-20mA入力端子 2ch(RG1,RG2)
  • 制御12V SW12は2chに
  • 時計精度向上:±3分/年 分解能1ms オプションGPS補正(C1,C2)により10μsec
  • 標準品の動作温度範囲(-40~+70℃)

市販低価格データロガーとの違い

一般的な多チャンネルデータロガーと 当社と取扱キャンベル社データロガーの違いの例は以下の通りです。

  • 低消費電力
  • 全製品温度試験済み
  • 広い温度範囲で動作及び、精度保証
  • 電圧以外の計測をサポート(ブリッジ、抵抗、電流、SDI、RS232Cほか)
  • プログラム可能(計測および、制御)
  • 長周期(長いインターバル)計測
  • 様々なセンサーの生入力に対応 <-> アンプ、変換器不要

関連製品

仕様

スクロールすることができます

Scanインターバル 0.001秒(1ms)~1日
データ記憶容量

4MB SRAM(単精度200万データ) 72MB Flash

micro SD card : 16GBまで(SDカードは付属しません)

通信インターフェース
  • USB: Type-C PC接続用(ドライバーが必要)
  • CSI/O:D-Sub 9pin CSI専用従来互換ポート(RS-232Cには専用変換ケーブル必要)
  • RS-232C(CPIポート(RJ45)にオプション変換ケーブル必要)
    通信速度 1200(300)~115.2kbps 1/2stop 7/8data None/Even/Odd/Binary
  • RS-485:C1-C8 半二重 4ch、全二重 2ch
  • Ethernet port: RJ-45 10/100Mbls
  • CPIポート: 拡張機器が使用可能
Internet対応プロトコル Ethernet, PPP, RNDIS, ICMP/Ping, Auto-IP (APIPA), IPv4, IPv6, UDP, TCP, TLS (v1.2), DNS, DHCP, SLAAC, Telnet, HTTP(S), SFTP, FTP(S), POP3/TLS, NTP, SMTP/TLS, SNMPv3, CS I/O IP, MQTT(S)
時計精度 温度補正付、±3分/年 分解能1ms オプションGPS補正(C1,C2)により10μsec

電源

消費電流

  • 標準10-36VDC (通常12VDC供給,逆接保護付30VDCまで)
  • 動作時平均消費電流:1.1mA以下(1Hz計測@24Vdc),2mA(1Hz計測@12Vdc),57mA(20Hz計測@12Vdc)
  • RS-232/RS-485 使用時:+25mA(12Vdc),+16mA(24Vdc)
  • Ethernet Power Mode 1 minute(default:1分に1回起動) :+1mA(12Vdc),+0.7mA(24Vdc)
  • Ethernet Idle:+4mA(12Vdc),+2.6mA(24Vdc)
  • Ethernet LINK:+47mA(12Vdc),+31mA(24Vdc)
  • 12V,SW12:3.3A(-55℃~+20℃@12Vdc,24Vdc), 2.5A(70℃@12Vdc), 3.3A(85℃@24Vdc)
  • CS/IO:pin1:5V@230mA , pin8:12V@800mA
大きさ 本体:238L×101W×62H  重量:860g
動作環境 -40~+70℃(標準) -55~+85℃(XTタイプ)
プログラム言語 CR-BASIC
内部プログラム サポートソフト(Logger net V4.5以後)にて作成。専用関数多数、同時にいくつかのインターバル測定可能、各種算術計算統計計算:最大、最小、平均、標準偏差、移動平均、チャンネル間平均、5次多項式、特殊演算:水蒸気圧(乾湿計、露点)、風のベクトル演算、相関、共分散、FFT、ヒストグラム、センサー・デジタル入出力・機器のコントロール(8ポート)
拡張ソフト(option) 月報・年報・作図など

入力仕様

スクロールすることができます

アナログ入力

SE1-SE16

DIFF1-DFF8

入力インピーダンス:20GΩ

SE16ch(差動 DIFF 8ch) 24bitA/D

アナログ入力レンジ
  • レンジ ±200、±1000、±5000mV
  • 精度 ±(0.04% 計測値+ オフセット) @0℃~+40°C , ±(0.06% 計測値+ オフセット) @-40℃~+70°C , ±(0.08% 計測値+ オフセット) @-55℃~+85°C (XTモデルのみ)

電流入力

RG1,RG2

  • 抵抗付電流入力 2ch または、 RS-485の終端抵抗としても利用可能
  • シャント抵抗:10Ω
  • 最大電圧:13.1V
  • 最大測定可能電流:±80mA (限界±130mA)
  • 分解能:±1000mVレンジ時≤20nA ±200mVレンジ時≤7.5nA
  • 精度:±(0.1%読値 + 100nA)@(-40℃~+70℃)

パルス入力

P1,P2, C1-C8

P1,P2 : 2ch

  • 接点入力モード:無電圧 open:5ms、close:5ms、100Hz
  • 高周波 モード:250kHzmax、±20Vmax、low<0.8 high>2.5V
  • 低周波ACモード:±20Vmax 20Hz(20mV)~20kHz(5V)

C1-C8 8ch

  • 接点入力モード:無電圧 open:5ms、close:5ms、100Hz
  • 高周波 モード:250kHzmax
入力種類
  • 直接入力:電圧・ひずみ
  • ブリッジ計測:6,4線フルブリッジ測定、2,3,4線ハーフブリッジ測定
  • アダプターつき入力:電流・抵抗・サーミスター・測温抵抗体(Pt)

熱電対 T(Copper-Constantan),E(Chromel-Constantan),K(Chromel-Alumel),J(Iron-Constantan),
B(Platinum 6% Rhodium-Platinum 30% Rhodium),R(Platinum-Platinum13% Rhodium),
S(Platinum-Platinum10% Rhodium),N(NiCrSi-NiSi)

アナログ拡張
  • 4線*16チャンネル切替器、4台接続可能、最大128ch
  • 2線*25チャンネル熱伝対切替器、4台接続可能、最大100ch
周波数パルス入力(P1,P2) 接点(max100Hz)、周波数(>2.5V max250kHz)、AC周波数(max 20kHz @5V)

出力仕様

スクロールすることができます

プログラマブル定電圧出力

(VX1-VX4)

4ch(±4000mV) 分解能0.12mV 駆動電流:±40mA 精度:±0.1%+2mV

定電圧モード:3.3V / 5V 駆動電流 50mA 精度:±5%、

常時5V定電圧出力 1ch(5V固定±5%) 電流最大230mA
General I/O pair C1-C8

センサー電源

(ロガー供給電圧)

SW12 コントロール可能電源2ch(12V)

その他1ch(12V)

合計電流

< 3.3A(-55℃~+20℃@12Vdc)

< 2.5A(+70℃@12Vdc)

< 2.1A(+85℃@12Vdc)

< 3.3A(-55~+85℃@24Vdc)

SW12-1,2電流

< 2000mA

デジタルI/Oポート

スクロールすることができます

入出力ポート数 8ポート(C1-C8)
電圧仕様 設定 logic Low Logic High 電流
5V <=1.5V >= 3.5V 10mA@3.5V
3.3V <=0.8V >= 2.5V 10mV@1.85A
パルス入力 接点入力:100Hzmax(5V印加)、高周波パルス入力:250kHz
SDM SDM規格のコントロール機器 2ch(各種用意)、合計32台まで接続可能
  • C1-C3,C5-C7の各3ポートx 2 ch使用
SDI-12

SDI-12 Ver1.4規格のセンサーなど入出力

4ch C1,C3,C5,C7:各chに0-9,a-z,A-Zのアドレスを割り付け可能

RS-232C/CPI

UART

RS-232/UART通信仕様

Cポート:4ch入出力 300-115,200BPS、7/8bit N/E/O対応。

5V/3.3Vdc:UART

最近のセンサーは、RS-232Cの入出力をする機器が多くなっています。

I2C/SPI マイコン等 I/F

※注意

  • ストレージモジュール(SM4M / SM16M)やCR10KDは使用できません。
  • Cポートはペアとなっており、コンパニオンポートが異なる命令(TimerInput、PulseCount、SDI12Recorder、WaitDigTrig) を使用している場合には競合する事があります。例えば、C3がSDI12Recorderを使う場合、C4はTimerInput、PulseCount、WaitDigTrigを使えません。SDI12RecorderとPortsetの組み合わせは可能です。
  • 本体、Type-C USBケーブル付属(※マイクロSDカード、LANケーブル、CPI/RS-232C変換ケーブルは含まれません。)
標準添付品

各電源容量

スクロールすることができます

説明 略称 容量
プログラマブル定電圧出力 VX or EX ±50 mA maximum
SW-12 コントロール可能電源 SW-12-1,2

< 2000mA

12V端子とSW-12端子の合計容量 12V + SW-12 (combined)

< 3.3A(-55℃~+20℃@12Vdc)

< 2.5A(+70℃@12Vdc)

< 2.1A(+85℃@12Vdc)

< 3.3A(-55~+85℃@24Vdc)

5V端子とCポートの合計 5V + CS I/O (combined) < 230 mA

オプション

スクロールすることができます

 

サポートソフト(LoggerNet V4.5以後)

データロガーからのデータ回収

ネット、携帯回線経由の自動回収

ロガーのプログラム開発

データ表示

など

キーボードディスプレイ C-CR1000KD

・CR1000専用の表示、入力装置

 計測データの表示・変更、ポート状態表示・変更など

・操作:16キー

・8行×21文字

・白黒LCD 64*128pixels

・Backlight on:100mA off:7mA

・接続:CSI/O

・カスタマイズをサポート

・大きさ・重量 83 x 140 x 29 mm 174g

・使用温度範囲 : -25℃~+50℃

下写真は取付金具(C=18331)

 

CPI RJ45-RS232C(F) 変換ケーブル(31056)

DB9 female connector

DTE機器用(PC用など)

CPI RJ45-RS232C(M) 変換ケーブル(31055)

DB9 male connector

DCE機器向け(例:モデム)

RJ45-RS232C 単線用変換ケーブル(31897)

PN 31897  
Pin # Description
1 (Orange/White) Transmit (Tx)
2 (Orange) Receive (Rx)
3 (Green/White) 100ΩRes Ground
4 (Purple) Data A (CPI)
5 (Purple/White) Data B (CPI)
6 (Green) 100 ΩRes Ground
7 (Brown/White) Sync B
8 (Brown) Sync A

RS-232Cケーブル

コントロールポート(Cポート)接続用のDSUB 9-pin DTE/DCE ケーブル

仕様

コネクター DSUB 9pin male/femaleコネクター

ケーブル 0.6m

ケーブル末端:棒端子加工

マイクロSDカード

マイクロSDカードドライブ用の外部メモリー。工業用の温度範囲の広いタイプのマイクロSDカードです。

 

仕様

カードタイプ:工業用マイクロSDカード

容量:2GB

メモリータイプ:SLC

動作温度範囲:-40~+85℃


microSD Cards

マイクロSDカード

マイクロSDカードドライブ用の外部メモリー。工業用の温度範囲の広いタイプのマイクロSDカードです。

 

仕様

カードタイプ:工業用マイクロSDカード

容量:16GB

メモリータイプ:SLC

動作温度範囲:-40~+85℃

4chAC周波数パルス変換器  

CYG-5103などAC周波数出力センサーをCポートで計測するためのインターフェース(AC波をパルスに変換)

冷接点補償用カバー 

CR1000X(e)本体で熱電対を用いた温度測定を行う場合、端子台(ワイヤリングパネル)の内部にサーミスターが内蔵されていますので、プログラム内での命令のみで冷接点補償ができます。
その際、端子台表面部の温度分布の均一にするために、別売の端子台カバー(C-32445)の使用をお奨めします。

周辺機器

スクロールすることができます

拡張機器
アナログch拡張

C-AM16/32:4線*16chまたは、2線*32ch拡張

C-AM25T:2線*25ch切替(熱電対温度補償付)

アナログ出力 0-5Vの4chアナログ出力装置、アナログ機器用。演算結果を出力できる。
パルス入力 C-LLAC4:4chのCポート入力用変換器
リレーコントローラー 16ch、AC、DCリレー制御
周辺機器
太陽電池 10,20Wなど、各種用意
電源コントローラ 標準7Ah鉛バッテリーつき充電コントローラ。目的に応じて選択可能
キーボード表示器 耐環境性が高いデータ表示、プログラミングターミナル
収納箱 専用防水収納箱をご用意しています。各種の拡張機器が簡単に取り付けできます。
三脚・ポール 1.8mと3mの頑丈な三脚を用意しています。3m以上は、別にご用意します(20mまでOK)。
データの回収・通信
PC 接続 USB接続(ケーブル付属)により、高速データ回収、設定可能
カード回収 μSDカードによる回収が可能です(標準、カードは別売)。
スマホ接続 ロガー側に、ブルートゥースI/Fを装備すると、スマホで通信可能になります(LoggerLink)。
LAN接続 LAN(EtherNet)接続し、IP番号でデータ回収可能です。
インターネット経由データ回収 インターネットに接続したLANに接続されたCR1000Xよりデータを回収可能です。CR1000X接続先のルータ、ロガーのIP設定などが必要になります。
直接接続 専用のI/Fまたは、RS-232Cケーブルなどを使用して、Windows仕様のPCやスマホ、他機器(ルータなど)でデータを回収します。
一般電話接続 現場と事務所にモデム、電話回線を用意してデータを回収します。
携帯電話システム 携帯電話回線を利用して、テレメータ施設を簡単に構築できます。
通常の観測項目であれば、10~20W太陽電池で運用可能です。
衛星電話システム ワイドスター衛星電話を使用すると、日本全国場所を選ばず通信が可能です。
無線システム VHFまたはUHF用無線モデム
RS485ネットワーク RS-485を用いた経済的なネットワーク