概要
超音波風速計は、風速によって変化する音速の変化量を測定して音速を測定する風速計です。
また、3成分超音波風速計とは、3方向別々に測定された音波の伝搬速度時間差から、風向風速(風のベクトル)を計測するローコストセンサーです。
可動部分がないので、0m/sからの計測が可能です。今までの2成分超音波風速計よりも低いコストで3次元風速計測を実現しています。
3方向120度の角度で測定された音波の速度からx,y,z 3成分の風速、及び音仮温度(気温に近い値)をリアルタイムに演算します。測定周波数は160Hzと高く、出力は、4~32Hzと高周波出力を実現しています。出力I/Fも RS-232C、RS-485のデジタル出力はもちろんのこと、u,v,w,T 4種類のアナログ出力も同時に可能です(Tは音仮温度)。
消費電力が小さく、センサーは軽量(1.7kg)、1″パイプ(34mm)に差し込んでとりつけるだけと、設置が非常に簡単です。
PCに初期電源セット経由接続すると、付属ソフトで簡単にデータを取得できます(RS-232Cポートが必要、USB-232C変換ケーブルオプションで用意可能)
デモ品もご用意していますので、計測に適しているか不安な方は、是非、試用してみて下さい。
C-CR800/CR1000Xデータロガーを使用して、高速サンプリングや、渦相関法による顕熱フラックス計算などが可能になります。
仕様
スクロールすることができます
風 速 | 風 向 | 温 度 | ||
測定範囲 |
0~40m/s(精度保証範囲) 0~30m/s(気象庁検定) |
水平 0-359.9° 鉛直 ±60° |
-50~+50℃ | |
精度 |
±1%rms ±0.05m/s(0~30m/s) ±3%rms(30~40m/s) |
±2°(1~30m/s) ±5°(30~40m/s) |
±2℃(0~30m/s) | |
分 解 能 | 0.01m/s | 0.1° | 0.01° | |
起動風速 | 0.01m/s | |||
平 均 化 | 設定可能 | |||
サンプル体積 | 10cmφ*10cmH | |||
超音波周波数 | 245.7KHz | |||
内部サンプルレート | 160Hz | |||
センサーパス | 15cm | |||
出力レート | 4~32Hz | |||
タイプ | 81000 | |||
アナログ出力 |
4ch(2方法)0~5V(スケーリング可) u、v、w、T/水平風速、風向、鉛直角度、T |
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デジタル出力 | RS-232C/RS-485 1200―38400BPS | |||
デジタル出力内容 | u、v、w、音速、温度、2次元風速、3次元風速、水平角度、鉛直角度 | |||
出力単位 | m/s、cm/s、MPH、 Knots、 km/hr | |||
動作環境 | -50~+50℃ | |||
電 源 | 12-24VDC 110mA(24VDC推奨) | |||
大きさ・重量 |
568mmH*321mmφ 1.7kg (CYG-81000) 719mmH*321mmφ 1.7kg (CYG-81000RE) |
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取付パイプ | 34mmφ(外径 1”パイプ) | |||
データロガーで 計測する場合 |
CR-800/1000/3000の場合:電源は所定のものか、スイッチング電源でアイソレートして下さい。 信号は、各アナログ出力を差動計測して下さい(X,Y,Z,T計4差動入力必要) |
スクロールすることができます
81000setup内”ERROR HANDLING”設定 | デジタル出力 | アナログ出力 |
“OMIT INVALID DATA”の場合 (通常出荷設定) |
4ch全てで値更新がストップする | 4ch全てで同じ電圧値を出し続ける(値保持 ex;2.48V) |
“INCLUDE INVALID DATA”の場合 | 値更新は止まらない、何らかの異常値を表示し続ける(ex;u,v,w:0.00、T:-141など) | 4ch全てで5Vを出し続ける |
オプション
初期電源セット
以下の条件に当てはまる場合、初期電源セットの購入をお勧めします。
- 初めてCYG-81000を購入
- 手持ちDC電源やケーブルがない
- 購入後即、計測を始めたい
- PCでデータを収録したい(添付ソフトについてはこちら)
初期セットの構成
(ソフトは写真に入っていません)
アナログ出力端子状況
高速な計測には
データのモニター(表示)
オプション機種 アナログ入力(CYG-81000V)
CYG-81000Vは4ch入力 0-5V:2ch(V1,V2)、0-1V:2ch(V3,V4) 精度:0.1%、分解能:1/4000
オプション対応表示器
- 出力は、RS485 RMY Format 限定 4Hz 9600BPS
- 標準では、RMY出力を現在搭載していないので、この表示器を使用する場合、ファームの変更が必要です。