方位合わせ/設置方法
概要
CYGシリーズ各センサー共通の設置方法について解説します。
目次
設置場所について
スクロールすることができます
参考 | 気象庁のサイト(外部リンク)を参考にしてください |
場所の選定 | 近くにある建物や樹木からその高さの10倍以上の距離を置いて設置します。木の高さが10mであれば100mとなります このよう場所を選定するのが困難な場合は、以下の高さの選定を優先します。 |
高さの選定 | 障害物のない場所で、気象庁の基準は10mですが、施工が困難な場合は最低5m以上に設置します。 建物や樹木がある場合、その1.3~1.5倍以上にします。 また、特定の目的がある場合は対象高度にします。例えば、車の高さの風速が必要な場合は3~5mにする。 通常地面付近は乱れが大きいので、変動の少ないやや高い位置の風速を測定します。 |
屋上に設置する場合 | 建物高さの0.35倍以上 3階建ての場合、約10mとして3.5m以上。 場所は建物の真ん中。 |
寒冷地 | メカ的な風向風速計は雪などにより凍り付くことがあります。データを見て変化していない期間は氷結した区間と考えます。ヒータ付きの風速計もあります。 |
ケーブルについて
スクロールすることができます
ケーブルについて | 風速計のケーブルは屋外で長期間使用しますので、耐候性のある屋外用耐候ケーブルを使用して下さい。 端子ボックスのケーブル取り入れ口は太さ7mm以内に対応しています。 ケーブルは必ずシールド付を使用して、EARTH端子に接続し、グランドに落として下さい。推奨ケーブルは以下の通り。 一般的には入手困難なケーブルですので、当社にご用命下さい。 0.5mm^2 ツイストペア2芯*3組(6芯) シールド付 耐候ケーブル推奨(LMは2芯*2組でもok) 外径7mmφ以内 |
パイプへの取付
スクロールすることができます
端子ボックスを空けて、ケーブルを端子台に接続します 端子ボックス内部は機種毎に異なります(写真はLMの例) |
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外径34mmφの金属パイプに差込みます 差込深さは約8cm パイプ情報 一般には呼び径25Aのガス管など 外径24φ、亜鉛メッキ推奨 クリマテックではステンレス製を販売 |
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差し込んだ後、バンドクランプのネジを締め込みます 方位記憶リングを事前に入れておきます |
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北を磁石の北方向にあわせます。 磁石の北は真北から約7度(関東の場合)ずれています。 このとき、方位記憶リングも一緒に回転させます 他に、南中時刻から北をあわせる方法もあります(晴れの日のみ可能)。 |
引き込みポール電柱などへの取付
電柱用金具
電柱サイズ 100~370φ
ポール用金具
ポールサイズ 55~115φ
スクロールすることができます
品名 | 型式 | 構成 |
風速取付用パイプ(34φ) | CYG-34P-100 | 34φ取付用 L=1m |
金具SUS(40-55φポール用) | CYG-34P-100-503 | 34φ1mSUSパイプ(風速計取付用) SUS Uボルト取付x2 |
金具SUS(56-70φポール用) | CYG-34P-100-653 | |
金具SUS(71-80φポール用) | CYG-34P-100-753 | |
金具SUS(81-95φポール用) | CYG-34P-100-903 | |
金具SUS(96-115φポール用) | CYG-34P-100-1103 | |
金具亜鉛溶融メッキ(100-180φ電柱用) | CYG-34P-100-D306 | 34φ1mSUSパイプ 亜鉛溶融メッキ金具x2 |
金具亜鉛溶融メッキ(130-250φ電柱用) | CYG-34P-100-D308 | 34φ1mSUSパイプ 亜鉛溶融メッキ金具x2 |
金具亜鉛溶融メッキ(195-370φ電柱用) | CYG-34P-100-D312 | 34φ1mSUSパイプ 亜鉛溶融メッキ金具x2 |
金具亜鉛溶融メッキ(上記以上の直径はお問い合せください) |
平均風速の演算方法について
風の平均値の計算方法について
単位ベクトル、ベクトル平均などの解説はこちら
方位記憶リングについて
スクロールすることができます
パイプに取り付けるときには、方位記憶リングを一緒に取付ます。 保守や修理の時に一時的に風速計を取り外すことがありますが、再度取り付けるときに、方位のずれが生じないようにするためです。 |
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ボックスが南側に来るので、ケーブル入り口の下にある切り込みに、方位記憶リングの爪を差し込みます | |
風速計を取り外すときは、方位記憶リングがパイプに残るので、再設置するときは、南の切り込みに方位記憶リングの爪を差し込みます。再度の方位合わせが不要になります。 |
プロペラの取付
CYG-5103/5305 旧タイプのプロペラナット
プロペラナットを手で力一杯締め付けます。工具は使わない事。
締め付け後、プロペラにガタがないことを確認してください。
5103 | 5167 Nut + 5164C shaft + 5165B Bearing cap |
注意!
シャフト、ナット、ベアリングキャップの組合せは、新旧そろえて、混用しないよう注意してください。プロペラシャフトの型番は同じですが、細部のサイズが異なります。
新旧製品より部品取りする場合など、注意。
また、部品発注の場合もご注意ください
CYG-5108/5*** シリーズ 新タイプ
CYG-5103/5108/5305 ほか、このシリーズには、プロペラ取付レンチが付属します。このレンチで力一杯締め付けて下さい。
締め込みが足りない場合、プロペラ脱落の恐れがあります。
締め付け後、プロペラにガタがないことを確認してください。
ガタのある場合は締め付けが足りません。
5103 | 5187 Nut + 5164C shaft(旧型と互換なし)+5158B Bearing cap |
5108 | 5187 HD Nut + 5184 HD shaft+5186 Bearing cap |
写真のように、プロペラシャフトの部分を持ち、レンチでナットを力一杯締め付けます。
フェライトコアの取付方法
EMC安全適合性を満たすためには、フェライトコアをセンサー側に取り付けます。
左のように、磁石の中を2回通るようにセンサー側ケーブルに取り付けます。
黒:18502 ケーブル径8mm以下
白:18500 ケーブル径5mm以下
方位の合わせ方
(2名1組で行います)
風向は、設置の時に真北にNマークを合わせないと、風向がずれたまま表示、計測されてしまいます。このずれはそのまま風向の誤差になります。
移動体や海上でブイに取り付ける場合などは、磁気方位センサーを使用してください。
1名は風速計の位置に登ります。
風速計を取り付けます。
方位記憶リングも忘れずに付けます。
風速計を南または、北に向けて手で固定します(写真は逆に南向き)。
風向は風の吹いてくる方向です。
方位北:プロペラを北に向ける
北側に立つ場合の説明
南側に立つ場合の説明
もう1名は、磁石(コンパス)を持って、風速計の真南または、真北に立ちます。
コンパスの北(磁北)は稚内では約-10度、東京では-7度、沖縄では-5度西にずれています。日本国内でも場所により異なります。事前に調べてから設置に臨みましょう。
真北からの偏差を確認するのはこちら(国土地理院)。
地図をクリックすると大体の角度が求められます。
世界の方位
場所により異なりますので、事前に調べてから現地入りします。コンパスを使う場合、南半球では伏角が逆になります。日本用のメカコンパスは南側に錘が入っているので南半球ではうまく動作しないことがあります。
スマートフォンなどの電子コンパスも原理的には磁気コンパスですが、補正機能がある場合は、真北を表示させます。
その他の方法
太陽や月の位置から求める方法があります。
太陽位置から方位を求める場合は、トランシットなど正確に方位を測定できる機器が必要になります。
南中の場合は、日陰などから真南を求めることができます。
太陽を基準に使う場合は、日中かつ晴天日が条件になります。
GPSを使用する方法
GPSは移動しないと方位が正確に表示されないので実用的ではありません。