概要
CYG-32500は、CYG-5103などとの組合せが可能な磁気方位付デジタル変換器です。磁気方位センサー単体としても機能しますが、組合せて用いることで、ブイや船舶など移動体上での絶対風向の出力が可能です。
出力は、内部のジャンパーピンの設定により、風向風速各0-5Vアナログ、シリアルRS232、RS485の選択が可能で、PCやデータロガーなどさまざまな入力機器にそのまま接続が可能です。2チャンネルのADコンバータも内蔵しており、温度・湿度・気圧などのセンサーからの出力を風向風速と合わせてシリアル出力することも可能です。
シリアル出力の設定は、PCとの通信で行います。キャリブレーションにより、コンパス自差の補正も可能です。固定据付けアプリケーション向きの、コンパス機能を持たないシリアルインターフェイスタイプ(CYG-32400)もあり、こちらは風向風速やその他のアナログ出力センサー信号をシリアル変換して、PCなどへの直接出力が可能となっています。
いずれのタイプも防水ケースに入っており、屋外ユースに耐える設計となっています。
CYG-5108MAとの組み合わせ例
風速計のジャンクションボックスと、変換器のボックスの向きを合わせる必要があります。
仕様
スクロールすることができます
名称 |
磁気方位センサー付 風デジタル変換器 (シリアルインターフェース) |
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型式 | CYG-32500 | 備 考 | |
適応入力センサー |
CYG-3002,4101,4106,5103,5106,5305,85000,85106 CYG-5108,CYG-5108MA |
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アナログ入力 |
4ch 0-1V *2ch 0-5V *2ch |
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コンパス精度 |
分解能:0.5° 精度:±2°rms |
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アナログ出力 |
0-5V :0-100m/s 0-5V:0-360° |
CYG-32500は絶対風向出力 | |
シリアル出力 |
RS232、RS485(1200,2400,4800,9600bps) 出力レート:0.1,2,15Hz |
W2ジャンパーで設定 | |
出力形式 |
RMYT形式 NMEA形式 |
W1ジャンパーで設定 TeraTermなどで各種設定も可 |
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大 き さ | H120 * W73 * D53 (防水ケース部) | ||
動作温度 | -50℃~50℃ | ||
電源 | DC11~30V / 40mA | ||
取付直径 | 34mm(標準1インチパイプ適合) | CYG-5103との組合せ取付も可 |
出力形式
a ssss ddd1 vvv1 vvv2 vvv3 vvv4 ddd2 ddd3<CRLF>
- a : ポーリングアドレス文字
- ssss : 風速 rawカウント
- ddd1 : 風向X10(度)
または、コンパス補正後風向(CYG-32500のみ)
- vvv1 : VIN1 0-4000/0-1000mV
- vvv2 : VIN1 0-4000/0-1000mV
- vvv3 : VIN1 0-4000/0-5000mV
- vvv4 : VIN1 0-4000/0-5000mV
または、 雨量カウント(0-9999)
- ddd2 : コンパス方位x10(度) CYG-32500のみ
- ddd3 : 補正なし風向x10(度) CYG-32500のみ
- CRLF : 改行コード
rawカウントをm/sに変換する式
型式 | 変換式 (m/s) |
CYG-3002 | 0.3752X + 0.2 |
CYG-5103 CYG-5106 CYG-5108 GYG-5108MA |
0.04903X |
CYG-5305 | 0.05123X |
X:rawカウント
CYG-32500/ 5103/5108 取付方法
磁気方位キャリブレーション方法
CYG-32500 を初めて使用される時、必ず内蔵の方位計のキャリブレーションを行なってください。キャリブレーション方法については、下記の手順に従ってください。
- CYG-32500 からカバーを取り外します。 5 秒間以上CALIBRATE ボタンを押し続けるとCALIBRATE インディケータは点滅します。
- ゆっくりコンパスが取り付けられている取付金具等を回転させます。 出来るだけ円を小さくして取付金具を動かすようにして2 周回転させます。一周は少なくとも1 分以上かけてください。 キャリブレーション中、必ず方位計を水平が保ってください。下図は回転盤に載せてキャリブレーションを行っています。
- CALIBRATE ボタン押す(長押し、赤いランプが消灯するまで)