概要
TEROS-21 水ポテンシャルセンサーは、土壌中の水ポテンシャル(pF)と温度を測定します。セラミック中の誘電率を測定する事により、高いpFまで測定する事が可能になっています。
通常のテンシオメータのように保守を必要とせず、広範囲な測定範囲が特長です。ただし、精度はその分犠牲になっています。テンシオメータが適応できない乾燥地などの水分管理に適しています。また、土壌凍結するところでも使用できます。センサーの中の温度センサーが凍結の診断に利用可能です。
植物の生育には水が不可欠ですが、すべての水を利用できるわけではありません。乾燥して土壌中の保持力が強くなる(水ポテンシャルが低くなる)と植物は水を利用できなくなります。植物の生育にはどのくらい土壌に水があるかではなく、どのくらいの利用可能な水があるかが重要です。土壌水分センサーと併用することにより、よりいっそう効率的な管理・モニタリングができます。
TEROS-21は、植物による利用可能性の決定、土壌ストレスの決定、灌漑スケジュールの決定などに利用できます。複数の場所に設置することで広範囲のモニタリングが可能です。
仕様
スクロールすることができます
測定項目 | 水ポテンシャル(pF)、温度 |
測定方法 | 温度計内蔵セラミック円板の周波数領域測定法 |
測定範囲 | 水ポテンシャル -9Pa~-2,000kPa 温度 -40~60℃ |
精度 | 水ポテンシャル ±(10%+2kPa) @-9~-100kPa(約pF0~3相当) 上記範囲外では精度が確保できていません。詳しくは取説参照 温度 ±1℃ |
分解能 | 水ポテンシャル 0.1kPa 温度 0.1℃ |
印加電圧 | 3.6~15VDC、待機時0.03mA、測定時10mA(150ms) |
出力 | Serial TTL(3.6Vレベル)、又はSDI-12 |
電圧印加時間 | 150ms |
動作環境 | -40~60℃ |
ケーブル長さ | 5m(延長可) |
センサー寸法 | 9.6×3.5×1.5cm |
コネクター | 3.5mmステレオプラグ(標準)、又は先バラ3芯ケーブル(オプション) |
結線 | |
対応データロガー |