概要
この防風柵(DFIR: Double Fence Intercomparison Reference)は、WMO(世界気象機関)の比較観測で用いられたものと同等サイズ、同等間隙率になっており、WMOでは、固形降水(雪、みぞれ、あられなど・・)の測定準器として推奨されています。
冬期間の降雪は、風の影響により雨雪量計の補足率が悪いのが問題ですが、この防風柵を用いることにより、影響をある程度小さくすることができます。
参考
WMO SOLID PRECIPITATION MEASUREMENT INTERCOMPARISON FINAL REPORT, 1998, WMO/TD-No,872
この報告書のロシアの結果(一冬)では、基準に対して、約92%の補足率がありました。US規格(16cm直径)の雨量計では、75%(シールド付)、57%(シールドなし)でした。強風の場合には、20%程度の補足率もあり得ます。
雪などを測定するための雨量計
一般的なヒータ付雨量計はこちら雨量計(0.5mm)
気象庁で用いられている、温水式雨量計、いっ水式雨量計についてはお問い合わせ下さい。
無電源で測定するには、重量式雨量計があります。
降雪の粒子の大きさ分布、速度はディストロメーターで測定します。
雨量計でなく、積雪の重さを測定する方法もあります→メタルウェファー積雪重量計
仕様
スクロールすることができます
項目 | 内容 | |
大きさ | 内側 | 直径 4mの円に接する8角形 全体の高さ 3m 柵の高さ 1.8m |
外側 | 直径 12mの円に接する8角形(16角形も可能) 全体の高さ 3.5m 柵の高さ 1.8m |
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柵部 | 約5cm幅の木材を50%間隙率で配置 | |
設置条件 | 最低半径15m程度の平らな地面が必要。 周辺は風の乱れの少ない、平地が望ましい。 (斜面などには、適しません) バックフォーなどの重機が入れること |
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中心部 | 雨量計設置用の台座はオプション 通常単管パイプなどで組みます |
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センサー | 雨量計は含みません。 | |
材料 | 防腐処理済み木材 | |
耐用年数 | 約10年(毎年保守した場合) | |
施工日数 | 約4日 | |
価格など | 設置場所により、大きく異なります 北海道東部での概算は150万円~ その他の地域はお問い合せ下さい |