C-SC115メモリーモジュール
PCへ←USB■CS/IO→ロガーへ
概要
現場でのデータ回収・大容量メモリー目的としたメモリーモジュールです。CSI/Oポートに接続して、C-CR800などのデータロガーからデータを回収、PCにはUSB接続してデータを転送します。
データロガーのCSI/Oポートに接続するだけなので、誰にでもデータ回収ができます。 現場にPCを持って行かなくてもデータの回収作業が可能なので、悪天候下でもデータの回収が容易に可能です。
回収用以外に、データ保存拡張用外部メモリーとしても使用可能です。
また、このモジュールをPCのUSBポートに接続して、PCとロガー間の通信インターフェースケーブルとしても利用可能です。
用途
- 大容量データ保存先として(各ロガー)
- CR800などの外部記憶として
- 現場でのデータ回収用として
- PCの使用できない厳しい環境下
- または、PCの予備として
- 多地点のデータ回収用として
- PCのUSB通信ターフェースとして
- CFカードとメモリーモジュール二重のデータ回収が可能
注意
- LED点滅中にはロガーから抜かないで下さい
- プログラム中に出力命令が必要です(TableFile)
仕様
スクロールすることができます
保存容量 | 2GB(フラッシュメモリー) |
電源 | 12V(USB,CSI/Oポートより供給) |
消費電流 | 動作時35mA |
使用温度範囲 | -25to +50℃ |
大きさ・重さ | 105X43X18mm 64g |
付属品 | SC12ケーブル |
ロガーとの接続 | CSI/O |
USB規格 | USB2.0 |
SDCアドレス | 0:データロガーからのデータ保存 7(8,10,11):PCとの接続用 |
データロガーOS | CR1000 OS4以後 CR800/CR3000 全OS |
使用可能ロガー | C-CR800, CR850, CR1000, CR3000 (CR-200Xは使用不可能) |
ソフトウェアー | LoggerNet V3.1.3以後 PC400 V1.2.1以後 |
TableFile命令
指定レコード数でファイルを作成
指定インターバルでファイルを作成(μs~日)
注意
内部メモリーよりもメモリーモジュールの方がデータ転送速度は遅いので、注意を要する。
高速サンプル時にデータを書き込む場合、Skipped Scanが発生しないよう注意する。
PipeLineモードでバッファーを設定して書き込んだりする
CFカードから、メモリーモジュールへのデータ転送速度は更に遅い。
CFカードと共存して使用する場合、回収時にCFカードからメモリーモジュールにデータが転送されて、
大容量の場合かなり時間がかかることがある。
本体にないデータは、CFカードから転送される。
多地点データ回収の場合、TableFileのファイル名が重ならないようにする。
高速サンプル、大量のデータの場合:据置記録モードで利用を推奨(データ回収時に交換)
低速サンプルまたは少量データの場合:データ回収モードでもOK
回収のタイミングによるファイルの作成
スクロールすることができます
メモリーの接続回収方法 | 定置記録モード |
データ回収モード |
メモリーモジュール接続方法 | ロガーに接続したまま | 現場回収に行く毎にロガーに接続して持ち帰り |
データの回収方法 | 現場でPCにデータをコピーして再度ロガーに接続するか、別のメモリーモジュールと交換して持ち帰り | 現場でロガーに接続して持ち帰り |
設定方法(TableFile) | TFInterval >= 1 or NumRec >= 1 |
TFInterval = 0 NumRec = 0 |
TFInterval = 0 NumRec = 0 の時のファイル作成 |
DataInterval毎に新ファイルを作成 (1レコードファイル:(実用的でない) |
それまでのデータを1ファイルでメモリーモジュールに出力。その後DataInterval毎にファイルを作成(1レコードファイル) |
TFInterval >= 1 or NumRec >= 1 の時のファイル作成 |
指定インターバルまたは、指定レコード数ででファイルを作成 | |
想定される計測方法例 | 10Hzの生データ保存 | 10分毎の統計データを2ヶ月に1回回収 上記データの多地点回収 |
多地点のデータ回収 | 1つのメモリーモジュールでは不可能 | OK |
CFカードとの共存 | OK | 注意! |
プログラム例1:データ回収モード
DataTable (Test,1,-1)
DataInterval (0,0,Sec,0)
TableFile ("USB:TestA",8,-1,0,0,Min,Outstat,LastFileName)
Minimum (1,Batt_Volt,FP2,0,False)
Sample (1,Int_Temp,FP2)
EndTable
BeginProg
Scan( 1,Sec,10,0)
PanelTemp (Int_Temp,0)
Battery (Batt_Volt)
CallTable Test
Next Scan
EndProg
この例では、以下のようにファイルが作成されます。
スクロールすることができます
モード | 定置記録モード |
データ回収モード |
記録方法 | 1秒毎に新ファイルを作成 (1レコードファイル:(実用的でない) |
それまで本体に記録されたデータを1ファイルで出力する。 本体メモリー期間より長いデータは回収できない。 |
データの回収方法 | 現場でPCにデータを回収するか、別のメモリーモジュールと交換して持ち帰り | 現場でロガーに接続して回収 |
プログラム例2:データ据置記録モード
DataTable (Test,1,-1)
DataInterval (0,0,Sec,0)
TableFile ("USB:TestA",8,-1,0,1,Hr,Outstat,LastFileName)
Minimum (1,Batt_Volt,FP2,0,False)
Sample (1,Int_Temp,FP2)
EndTable
BeginProg
Scan( 1,Sec,10,0)
PanelTemp (Int_Temp,0)
Battery (Batt_Volt)
CallTable Test
Next Scan
EndProg
スクロールすることができます
モード | 定置記録モード |
データ回収モード |
記録方法 | 1時間毎に3600レコード(60秒*60分)の新ファイルを作成する | |
データの回収方法 | 現場でPCにデータを回収するか、別のメモリーモジュールと交換して持ち帰り | 現場でロガーに接続して回収 |