CSM-IDS-20
着氷検知センサー(IDS-20)
概要
さまざまな分野で活躍する着氷・凍雨を計測する氷検知センサー。IDS-20は、次世代の氷センサーのスタンダードとなるシステムです。IDS-20は、0.01mmから80mmまでの氷の厚さを測定できる、初の非接触型氷検出システムです。IDS-20は、さまざまな状況や用途に対応できるよう、非常に柔軟なシステムになっています。このシステムは、中央コントローラと3種類のセンサーから構成されています。センサーはそれぞれ測定範囲や用途が異なります。IDS-20は、氷結測定用と氷結検出用の2つのキューブセンサーがあり、2つの異なる測定範囲に対応しています。キューブセンサー1は、0.01mmから1mmまでの測定範囲を持ち、非常に細かい氷の層や着氷イベントを認識するためのものです。キューブセンサー5は、0.1mmから5mmまでの氷の層と着氷現象を認識するためのものです。さらに、季節や年を通して氷の厚さを測定するためのロッドセンサーがあります。IDS-Rodセンサーの測定範囲は、1mmから80mmまでです。IDSシステムは、1つのセンサーで、または最大2つのIDSセンサーを同時に使用できるように設計されています。
特徴
- 着氷と着氷性の雨の検出
- 氷と水の区別
- 検出可能な氷の厚さ:0.01~80mm
- アプリケーションにより使い分けできるキューブ型とロッド型のセンサーを用意
- 妥当性のチェックによる信頼度の非常に高い測定結果
- 設置は簡単、迅速
- メンテナンスフリーでの運用、低消費電力
- 測定項目:着氷、雨、露点、霜点、気温と湿度
測定原理
この革新的な氷センサーは、空気、水および氷の交流電場での誘電率の周波数特性を利用しています。周期的に変化する電流が通るセンサー周辺の媒体の複素インピーダンスを測定することで水と氷を判別することができ、それによって氷の形成を認識することができます。
氷の形成と付着は気温、湿度および氷が付着する表面の温度の状態といった、気象を含めた特定の条件に依存します。IDS-20のユニークで非常に有用な特徴は、確かなチェックのために氷センサーからの情報に気象データを加えて判断しているところです。
IDS-20は、氷センサーでの計測と平行して気温と湿度を計測し、それから露点と霜点を計算します。そして、測定された氷の値と共にこれらの気象データを使用してチェックを行います。このようなチェックによりIDS-20は計測の信頼性を質的に向上させ、氷の検出精度を高めています。
機器構成
着氷センサーは感知できる氷の厚さにより、キューブセンサー5(0.1-5mm)、キューブセンサー1(0.01mm-1mm)、ロッドセンサー80(1-80mm)の3種類があります。観測対象によりこれらのセンサを組み合わせて使用します。着氷センサーと温湿度センサーはIDSコントローラに接続され、氷の検知や露点の情報等をデジタル信号にて出力します。
スクロールすることができます
バージョン1:キューブセンサー1台
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バージョン2:キューブセンサー2台交互運用
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バージョン3:ロッドセンサー1台
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バージョン4:キューブとロッドセンサーのコンビネーション
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仕様
氷センサー
スクロールすることができます
センサータイプ | キューブセンサー1 | キューブセンサー5 | ロッドセンサー80 |
氷厚の計測範囲 | 0.1~5mm | 0.01~1mm | 1~80mm |
重量 | 0.7kg | 0.7kg | 2.3kg |
長さ | 560mm | 560mm | 580mm |
温湿度センサ
スクロールすることができます
露点 | -20~+20℃ |
霜点 | -20~+20℃ |
気温 | -20~+60℃ |
湿度 | 0~100% |
重量 | 0.715kg |
寸法(mm) | 310x120x165mm(HxWxD) |
IDSコントローラー
スクロールすることができます
重量 | 3.6kg |
寸法(mm) | 318x208x132mm(LxWxD) |
防水等級 | IP66 |
動作温度 | -40~+60℃ |
電源 | 氷センサー:10~28 VDC | ヒーティング:24 V AC/DC |
消費電力 | 計測時:50mA@12VDC ヒーティング:最大 7 A @ 24 V AC/DC |
出力 | ・SDI-12,RS 485 (Modbus) :計測データの記録にはオプションのデータロガー必要 ・3系統のリレー出力 : 氷、着氷、水の状態をOn/Offで示す接点出力 |
その他 | 統合型雷保護、統合型過電圧保護 |