概要
920MHzの波長帯を使用したマルチホップの通信装置です。見通し1km/100kbpsという比較的距離のある無線通信を高速で行う事が出来ます。
通信I/FはRS-232C,485のみで透過モードで動作します。
PC側に親機、ロガー側に子機を配置し、通信します。見通せない場合、距離の長い場合は、中継局として子機を置く事も可能です。
また、スター型などの、多地点データ回収なども可能です。
周波数が長い無線なので、無線LANや2.4GHzブルートゥース通信に比較すると、比較的障害物に強く、距離が長い割に高速通信を構築することができます。
対応データロガーは
C-CR300/C-CR800/C-CR1000/C-CR1000Xほか
920MHz-ブルートゥース-無線LANの比較
スクロールすることができます
920MHz通信 |
ブルートゥース(BT) | 無線LAN | 備考 | |
初期費用 | 小 | 小 | 中 | 無線LANは232C/LAN I/Fが必要となる |
通信構築の容易さ | 容易 | 容易 | 中 | LANはロガー側のIP設定なども必要 |
消費電力 |
小 約0.1A |
小 約0.1A |
大 約1A |
ブルートゥースの消費電力は比較的小さい |
チャンネルの輻輳 | 少ない | 少ない | 有り | 無線LANは利用者が多いのでチャンネルが重なることがある |
多地点ネットワーク | マルチホップ可能 | アクセスポイント または ブルートゥースLAN I/Fで可能 |
可能 | |
多地点の場合の LoggerNetでの回収 |
〇 | × | 〇 | ブルートゥースは、ATコマンドで切替 920MHzはPackBusで切替 |
I/F |
RS-232 RS-485 |
RS-232 Ethernet |
Ethernet | |
通信距離 | 数十m~1km | 数十m~100m | 外部アンテナで数百m | ともに見通し距離 |
設置のこつ | ともに見通せることが重要 アンテナ同士が見えること |
920MHzは障害物に強い |
仕様
スクロールすることができます
用 途 | 親機 | 子機 | 中継機 | |
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型 式 | CC-MH920-Mset | CC-MH920-Sset | CC-MH920-R | |
分類 | 項目 | 仕様 | ||
無線仕様 | 周波数 | 920MHz帯(922.3~928.1MHz,28チャネル※1/ IEEE802.15.4g 準拠/ARIB STD-T108準拠 |
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帯域幅 | 400kHz(2チャネル分) | |||
変調方式 | GFSK | |||
ネットワーク構成 | メッシュネットワーク | |||
通信速度 | 最大100kbps | |||
送信出力 | 最大20mW | |||
伝送距離 | 見通しの良い直線距離で 1km程度 (設置環境によって伝送距離は変動します) |
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最大収容子機台数 | 100台 | |||
暗号化 | 128bit AES(MAC層) | |||
認証 | PSK認証、MACアドレス認証 | |||
USB通信 | 規格・コネクター | USB2.0:1ポート(MicroUSB-ABタイプ) | ||
通信速度 | 12Mbps(Fullスピード) | |||
RS-485通信 | 規格・コネクター | RS-485:1ポート(端子台) | ||
通信方式 | 2線式/半二重通信 | |||
通信速度 | 1200/2400/4800/9600/14400/19200/38400/ 57600/115200/230400 bps |
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接続可能台数 | 最大31台(マルチドロップ構成) | |||
通信プロトコル | Modbus(RTU)、その他(ASCII) (設定により各メーカーの独自プロトコルにも対応可能) |
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最大データサイズ | 2048 byte(一度に送信可能な最大データサイズ) | |||
RS-232C通信 | 規格・コネクター | RS-232C:1ポート(D-sub 9ピン オス インチナット) | ||
通信速度 | 1200/2400/4800/9600/14400/19200/38400/ 57600/115200/230400 bps |
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アンテナ | SMAコネクター×2(MAIN/SUB) (SUBはダイバーシティ用として利用します) |
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アース | FG 端子×1 | |||
電源 | DC5V:MicroUSBまたはDC-INコネクター (5V±5%以内、200mA以上の容量が必要です) |
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使用温湿度条件 |
-20~60℃、25~85%RH(結露なきこと) |
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最大消費電力 | 1W以下 | |||
外形寸法・質量 | 115x56x24mm、約85g (突起物、アンテナ、取付金具を含まない) |
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対応データロガー | C-CR300/C-CR800/C-CR1000ほか |
本ユニットは、2チャンネル(400kHz)を使って通信します。同じエリアで複数チャンネルを使用する場合、電波干渉を避けるために、同一チャンネルを使用しないように設定してください。この場合、使用できるチャンネル数は14chまでとなります。
LEDランプ状態表示
アンテナ種類・仕様
スクロールすることができます
スリーブアンテナ CC-MH920-ANT-S |
ルーフトップアンテナ CC-MH920-ANT-R |
平面アンテナ CC-MH920-ANT-F |
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外観 | |||
設置環境 | 屋内 | 屋内、屋外 | 屋内 |
ケーブル長 | – | 2.5m | 3m |
コネクター | SMA-P | SMA-P (コネクター部分を除く) |
SMA-P |
使用温湿度条件 | -20~65℃、10~85%RH (結露なきこと) |
-20~65℃ | -20~90℃、25~85%RH (結露なきこと) |
防水性 | 非防水 | 耐水形IPX6 (コネクター部分を除く) |
非防水 |
指向性 | 無 | 無 | 有 |
利得 | +3.0dBi以下 | +3.0dBi以下 | +3.0dBi以下 |
外形寸法 | 195mm (コネクターを含む) |
80mm (基台部を含む) |
160×60×35mm (突起物は含まない) |
用途 | 筐体内等に本体と共に設置する場合に使用 | 本体と分離し屋外に設置する場合に使用 | 鉄板壁面への設置で指向性を持たせたい場合に使用 |