概 要
この放射温度計は、物体が放射する赤外放射エネルギーを捕らえ、物体に触らずに離れた位置から温度を測定することが出来ます。非接触型ですから、測定物体が遠く離れた場所にあっても、測定物体に影響を与えることなく瞬時に測定します。屋外用防水タイプです。
特徴
・赤外放射温度計の基本原理をそのまま測定するので、温度範囲が広く、消費電力が小さい
・広い温度環境に対応しています。
・デジタル出力(SDI-12)タイプは、温度補正された値を出力します。サーミスタの計測が不要になります。C-CR300による表面温度測定を可能にします。
注意
・ CAP-SI-111は放射温度測定に差動1ch、ボディー温度測定にSE 1ch使用します
・視野が広い(44度)ので、高い位置から測定すると広い範囲が視野に入ります。例:2m位置で、直径160cmの範囲
・放射率(射出率)は1として出力されますので、結果をユーザーにて補正して下さい。
参考
4-20mA出力放射温度計はこちら
計測
他の計測要素と一緒に測定するデータロガー
- 6chまでの測定にはC-CR800/850シリーズ
- 6ch以上200chくらいまでC-CR1000Xシリーズ
- SDIでの計測にはC-CR300シリーズ
- 1chの測定には(単体での計測)単体測定にはこちらをご使用下さい。(このセンサーは上記ロガー専用です。)
仕様
スクロールすることができます
名 称 | 精密赤外放射温度計 | ||
型 式 | CAP-SI-111 | CAP-SI-411 | |
特 徴 | アナログ出力 | SDI出力 | |
測定波長 | 8~14μm | ||
測定範囲 |
-40℃~+70℃(精度補償範囲) 上記以外は校正式の範囲をはずれる |
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出 力 | センサー出力:60μV/℃(ボディー温度との差) | SDI -12 V1.3 出力 | |
ボディー温度出力:サーミスタ | |||
最小標的サイズ |
22度(半角)44度(全角) の円錐状(98%視野) |
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校正の不確かさ (uncertainty of caliblation) 温度差20℃以下の場合 |
-20~65℃:±0.2℃以内 -40~80℃:±0.5℃以内 |
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再 現 性 | ±0.05℃以内 | ||
長期安定性 | <2% (ゲルマニウムフィルターが清掃されている条件) | ||
放射率 | ユーザーがプログラムで設定 | ||
応答時間 | 0.2秒 | ||
レンズ | ゲルマニウムレンズ | ||
使用温度湿度範囲 | 温度:-55~80℃、湿度:0-100%R.H. | 温度:-45~80℃ | |
電 源 |
サーミスター温度計用 DC2.5V excitation 印加電圧 |
4.5 to 24 V DC | |
消費電流 | サーミスター温度(抵抗)測定なので微量 |
1.1mA(待機時) 6mA(通信時) |
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ケーブル | 標準4.5m×4線シールドツイスト | ||
配線 | 新 |
S/N 7283以後の配線色 赤と白が旧と逆 |
新配線 2015年までの3線の旧配線は下記「配線」に記載 |
旧 |
S/N ~7282 までの配線色 |
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大きさ・重量 | 23φ×60Lmm 190g | ||
ロガーチャンネル |
熱電対:1差動ch(1diff ch) サーミスター:1SE 1EXC |
C1などのSDI対応ポート | |
保 守 |
レンズ部分は常に清潔に保つ 汚れた場合は、綿棒などで清掃する |
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日射除けカバー(標準装備) |
CAP-AI-100 直射日光のあたる場所では、ボディー温度が極端に上昇する可能性があるので、カバーを装着しています。 |
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オプション | |||
視野角 CAP-SI-111,411(標準品) CAP-SI-121,421 CAP-SI-131,431 |
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オプション(取付金具) |
CAP-AM-220 外径33~53mmφのパイプに取り付け可能 |
配線
スクロールすることができます
線色 | CAP-SI-111 | CAP-SI-411 | ||
新配線 | 旧配線 | |||
赤 | +(Diff H) | 放射温度 | 電源 4.5 to 24 V DC | |
黒 | -(Diff L) | G | SDI-12 出力 | |
クリアー | シールドG | Shield | G | |
緑 | +SE |
ボディー温度 (サーミスター) |
– | – |
青 | G | – | – | |
白 | EXC | SDI-12 出力 | – | |