概要
CVS-HMT330シリーズ 湿度温度変換器は、高圧、高温など、様々な湿度計測シーンに対応した最高クラスの湿度計測器シリーズです。
豊富なオプションによって、個別のニーズに合ったプローブの選択可能です。また、LCD表示器付オプションもあり、現場のモニターにも対応しています。
<モデル>
CVS-HMT330シリーズは以下の6モデルをご用意しています。
- CVS-HMT331(壁取り付けタイプ)
- CVS-HMT333(ダクト/小スペース用)
- CVS-HMT334(高圧/真空環境用)
- CVS-HMT335(高温環境用)
- CVS-HMT337(高湿環境用)
- CVS-HMT338(高圧パイプライン用)
ディスプレイを含む様々なオプションを選択できるCVS-HMT330シリーズは、個々の用途の特定のニーズに合わせてカスタマイズすることができます。また、特定の計測用途のニーズに従って、湿度素子自体を選択することもできます。
特長
- 計測範囲:相対湿度は 0~100%RH、温度は+180℃まで(機種による)
- 圧力耐性は 100bar まで(機種による)
- 精度と安定性に優れた第 4 世代の HUMICAPセンサ
- 腐食に強く IP65/IP66 レベル適合したハウジング
- 厳しい環境でも高い性能を発揮。優れた耐薬品性
- トレーサブルな校正(英文校正証明書付)
オプション
- RS-232/485/LAN
- Modbusプロトコル対応(RTU/TCP)
- 操作に便利なグラフ表示とキーパッド付き(オプション)
- 多言語ユーザーインターフェース
- ヴァイサラviewLincソフトウェアに対応
- 気象庁検定(湿度センサーのみ) 気温検定付きはここ
スクロールすることができます
シェルター | 野外での測定では、直射日光を遮光するシェルター(通風筒が必要です。電源のある場所では強制通風筒(ステンレスタイプもあり)、電源のない場所では自然通風シェルター(大)を推奨します。 |
複合計測 | 他の計測要素と一緒に測定するデータロガー 6chまでの測定には、C-CR800/850シリーズ 8ch以上複雑な計測には、C-CR1000Xシリーズ |
PC計測 | またはPCで計測することも可能です(USB使用) この場合、計測用ソフトCLOADを推奨します |
スクロールすることができます
機種 | CVS-HMT331 | CVS-HMT333 | CVS-HMT334 | CVS- HMT335 |
CVS- HMT337 |
CVS- HMT338 |
用途 | 室内計測 | 一般用途 | 高圧/真空環境用 | 高温環境用 | 高湿環境用 (加温プローブ) |
高圧 パイプライン用 |
使用例 | 一般用 | ダクト/小スペース環境用 | 高圧 (100 bar まで)/真空環境用 |
高温 (180℃ まで、蒸気気密性) 環境用 |
高湿環境用 (オプションの加温プローブ) |
圧力下パイプライン (40 bar まで) 用 |
使用温度 範囲 |
-40~+60℃ | -40~+80℃ -40~+120℃ |
-70~+180℃ | -70~+180℃ | -70~+180℃ | -70~+180℃ |
使用圧力 範囲 |
0~10MPa (0~100bar) |
0~1MPa (0~10bar) |
0~4MPa (0~40bar) |
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プローブ イメージ |
固定 プローブ ショート ケーブル プローブ |
仕様
スクロールすることができます
相対湿度 | 測定レンジ | 0~100%RH | |
出 力 | 0~100%RH/0-1/5/10VDC | ||
温度係数 | 年1%RH以内 | ||
精度 | (+15~+25℃) | ±1%RH(0-90%) ±1.7%RH(90-100%) |
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(-20~+40℃) | ±(1.0+0.008x 指示値)%RH | ||
(-20~+180℃) | ±(1.5+0.015x 指示値)%RH | ||
工場校正の不確かさ(+20℃) | ±0.6%RH(0~40%RH) ±1.0%RH(40~97%RH) (±2x 標準偏差を限度として定義。僅かな変動は許容、詳細は校正証明書を参照。) |
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90%応答時間(+20℃)
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8 秒/17 秒(グリッド使用時) 20 秒/50 秒(グリッド+スチールネットフィルタ使用時) 40 秒/60 秒(焼結フィルタ使用時) |
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温度 | 測定レンジ | -40~+60℃(HMT331) -40~+80℃/-40~+120℃(HMT333) -70~+180℃(HMT334/335/337/338) |
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精度(+20℃において) | ±0.6℃ | ||
温度センサ | Pt100 RTD クラス F0.1 IEC 60751 |
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派生計測要素(機種による) | 露点、混合比、絶対湿度、湿球温度、エンタルピー、水蒸気圧など |
スクロールすることができます
演算値 | 項 目 | 出力レンジ |
露点・霜点温度(Td/f) | -20~+100℃ | |
露点温度(Td) | -60~+60℃ | |
絶対湿度(a) | 0-600g/m^3 | |
湿球温度(Tw) | 0~100℃ | |
混合比(X) | 0-500g/kg | |
エンタルピー(h) | -40~1500kJ/kg | |
ppm | 0-5000ppm | |
水蒸気圧(pw) | 0-1000hPa | |
飽和水蒸気圧(pws) | 0-1000hPa | |
露点温度差(dT) | -10~+50℃ |
(注)気圧を内部に設定可能
HMT330シリーズ共通仕様
スクロールすることができます
アナログ出力 | 出力ch数 | 2ch(max3ch) | |||
電圧出力 | 0~1V, 0~5V, 0~10V 選択 | ||||
電流出力 | 0~20mA、4~20mA | ||||
アナログ出力の温度 (+20℃において) |
フルスケールの±0.05% | ||||
アナログ出力の温度依存性 | フルスケールの±0.005%/℃ | ||||
外部負荷 | 電流出力 | RL<500Ω | |||
0~1V 出力 | RL< 2kΩ | ||||
0~5V、0~10V 出力 | RL< 10kΩ | ||||
デジタル出力 | 出力 | RS-232、RS-422/485(オプション) | |||
プロトコル | ASCII コマンド、Modbus RTU/TCP | ||||
サービスコネクタ接続 | RS-232、USB | ||||
イーサネット・インターフェース(オプション) | 適用規格 | 10BASE-T、100BASE-TX | |||
コネクタ | 8P8C(RJ45) | ||||
IPv4 アドレス割当 | DHCP(自動)、固定IP | ||||
プロトコル | Telnet、Modbus TCP/IP | ||||
リレー出力(オプション) | 0.5A、250VAC | ||||
電源仕様 | 供給電圧 | 10~35VDC/24VAC | |||
オプション電源モジュール使用時 | 100~240VAC、50/60HZ | ||||
消費電力(20℃/24VDC) | RS-232 | 最大 25mA | |||
電圧出力 | 最大 25mA | ||||
電流出力 | 最大 60mA | ||||
プローブ加温時(HMT337) | +120mA | ||||
立ち上がり時間 (プレヒート時間) |
電圧出力 2秒 |
(注)出力電圧は出荷後設定可能
スクロールすることができます
一般仕様 | ディスプレイ(オプション) | バックライト付きLCD、グラフ表示 | |
ケーブルブッシング | M20 x 1.5(ケーブル径) | ||
ケーブルコネクタ(オプション) | M12 シリーズ 8 ピン(オス) | ||
プローブ | ケーブル径 | 5.5mm 6.0mm – HMT333(+80℃) |
|
ケーブル長 | 2m、5m、10m、その他 | ||
ハウジング | G-AlSi 10Mg(DIN1725) | ||
ハウジングクラス | 変換器本体 | IP66 | |
ディスプレイ付き | IP65(NEMA4X) | ||
重さ | 1.0~3.0kg | ||
使用温度範囲 | プローブ | 計測範囲に同じ | |
変換器本体 | -40~+60℃ | ||
ディスプレイ付き | 0~+60℃ | ||
サイズ | |||
アナログch1,2 設定 | ①電流/電圧選択出力スイッチ(1 ~2) ②アナログ出力1 および2 の電流/電圧範囲選択スイッチ(3 ~7) ③保守点検専用スイッチ。常にOFF 位置にしてください。 |
解説
スクロールすることができます
加温プローブ | 湿度センサーを常時周囲温度より、2,3℃高く保つことにより湿度センサーチップへの結露を防止して、正確な湿度を測定します。高湿度環境下で有効です。加温された湿度は温度センサーにより補正されます | ||
ケミカルパージ | センサーをヒータにより加熱(約160℃まで)することにより障害となる化学物質を蒸発させ、センサーの精度を維持します。インターバルまたは強制的にONにできます。パージ中の6分間は出力が固定されます。 | ||
触媒VHP フィルター | 蒸気化過酸化水素(VHP) は、汚染除去および殺菌によく使用されるガス状の過酸化水素です。湿度センサはVHP の直接暴露に対応していますが、完全飽和の可能性がある用途の場合、センサを保護して校正間隔を延長するために、触媒VHP フィルターを使用することをお勧めします |